これまで世界の99都市で開催され、
100都市目として東京へ上陸したこちら。
ゴッホの世界観を五感で感じられる新感覚の没入型展覧会
(公式ホームページより)というのがコンセプト。
同じようなイマーシブ系の展覧会なら、
日本橋の三井ホールで行われた印象派のそれの方が没入感はあった、
というのが正直な感想。
今回のゴッホに関しては、少し物足りなさを感じた。
それは、おそらく人が多すぎて、立ち位置によっても全然見え方は違っただろうし、
どこかに座ってぼんやりすることができれば、あの世界に飛び込めたかもしれない。
それだけが残念だ。
まず、言わずと知れたゴッホについて、
パネルで説明があり、作品についての解説がある。
そして、フォトスポットとして、
ゴッホの部屋が再現されており、その部屋の中に没入する。
これは非常に面白い試みだった。
そのエリアから、いよいよイマーシブへ。
音と映像だけでなく、香りまで漂わす空間造りは見事だった。
さらに、モニターだけではなくミラーも巧みに使って空間を広げていた。
(個人的には、そこに没入はなかった)
映像が映し出され、
ぼんやりと眺めていればグーっと「そういう世界」いざなわれる
(ただ、人が多すぎて、それどころではなかった)。
次々と変わる映像が、どこから始まって、どこで終わるのか、
それがわからず、立ったままで疲れてしまう、というのが残念だった。
そのまま、LEDライトの(チームラボのような)部屋を通り過ぎて、終わる。
個人的には久々に消化不良の展覧会となってしまった。
時間指定の前売りを買っていても、
あれだけ入場するまでにならばされ、
さらには場内も満員といったタイミングが、そうさせたんだろう。
平日に行けばよかった。
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Van Gogh Alive
ゴッホ・アライブ
@寺田倉庫G1ビル(東京)
2024年2月10日(土)