彫刻の森美術館

THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM

箱根湯本から登山鉄道で強羅へ。温泉宿が最終目的地であるのは間違いない。が、1つ手前の駅で降りて、ここ、彫刻の森美術館もまた、目的地の1つとして確実に刻まれた。それほどまでに、このオープンエアー(野外)のアート空間は、心地よい。ピカソ、ロダン、ムーア。最高峰のアートが、なんと身近なことか。紅葉の色づきにも負けない美。調和して、凌駕して、もう何ていえばよいのか。広大な緑の地に点在する作品をひとつずつ見ていくと、そこには、遊びもたくさんある。文字通り、子供が遊べる作品(施設)もあるし、遊び心があふれる(インスタ映えする)ものもある。ちょっと歩いては立ち止まり、ぼんやり眺めて、写真を撮り。また、次へ行く。この連鎖、この時間。完璧に近い。ハイライトは、ガブリエル・ロワールの「幸せをよぶシンフォニー彫刻」。万華鏡の中を昇るような、ステンドグラスの筒の高さは18メートルにも及ぶ。狭い階段をらせん状に上がり、屋上からは、箱根の自然と、そこに点在するアートが俯瞰できる。ここは、紛れもなく、一番のビュースポットだ。シーニック・スポットとしては、ここだけでも単体で成立するほどの美しさだ。目玉焼きのオブジェで戯れて、幾何学的だったり、体感だったり体温だったり。色んな所で吸収できるアートの森。もう、紛れもないシーニック・スポットだ。

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