花火 in 2015

ホットになれる、というのは、花火を体感することの代名詞なのではないかと思うほど。つまりは、このためにこそある言葉というか。とにかく花火を見上げ、目と耳と体で楽しむ花火は、ほんとにホットだ。

打ち上がるまでの「ひゅ〜」という勢いある音がして、一瞬、夜空の中に消えた火の玉は、一気にその上方で花開く。頭のすぐ上で、パッと開いて、一拍おいて音が、肌をふるわすほど(ライブやコンサートで、音が震えてやって来る感じに似ている)響き渡り、わぁ、わあーと感嘆と驚きの声をあげる。

た〜まや〜、とちょっと間延びしたかのようなかけ声から百年以上が経ち、今や、音楽に合わせてコンピューター制御された順序と図柄で夜空を染め上げるリズムが、とてもエキサイティングだ。

花火、夏の夜をこれほどまでにホットにしてくれるものは、確実に数少ない。