ニッポンの夏ならではの
「花火大会」

隅田川花火大会にて

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江戸時代、両国で始まった花火大会は、日本最古として隅田川花火大会に引き継がれている。エンターテインメントとして。ファイヤーワークスとは違う明暗の世界や時間差、音と光の差異。そこに生じる「わび・さび」的な美。ニッポンの夏は、夜空に広がる大輪の花火がよく似合う。

書道は「一瞬」で書いてしまうため外国では芸術として受け入れられにくいときいたことがある。花火もまた…一瞬の芸術。パッと咲いてあとの暗闇の余韻を楽しむモノ。実に日本的だと思う。楽しませるエンターテインメントであると同時に深い芸術性。

昨今、海沿いで派手に打ち上げる花火大会が増えた。
古都などでは消防法で花火を打ち上げることができない。だから「安全」な海上に場所を移し、ラスベガスか?とおもうほどの「ナイヤガラの滝」などをシャーシャーとやる。確かに綺麗だが、なんとなく違う。

「た〜まや〜」、「か〜ぎや〜」なんて、「玉」が微動しながらヒュルヒュル昇り、一瞬消えた後、遅れる音と一緒に花開く「3D」の世界。バーン。

この静と動、明と暗。

夏の始まり、川開きとして始まった夏の彩りは、日本の夏ならでは。