日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国を中核に、経済、政治、安全保障などで地域連携を深めるための「東アジア共同体」構想が徐々に現実味を帯びてきた。年内には将来の機構創設を視野に入れた首脳会議がマレーシアのクアラルンプールで開かれる予定。欧州連合(EU)や北米自由貿易協定(NAFTA)に続き、東アジアでも経済を中心に地域統合が進むことは自然な流れである(日本経済新聞・社説より)。
地域差による多様性はどこでも同じことで、メリット・デメリットはそれぞれに共有しながら、今以上の価値を見いだす。確固たるアイデンティティの上に相互理解し、妥協点を見つけながらルール作りを進める。そして、共同する。東アジアと中東が、そしてヨーロッパが、アメリカが・・・、そんな共同体の「面」で覆い尽くされた「地球」に住む人間である「地球人」という考え方は、経済も、政治も、犯罪も汚染も、地球規模になってきた21世紀型の姿だと、正にそう思う。