大阪のお好み焼きに対して、広島風とも呼ばれるお好み焼き。広島の人は、これがお好み焼きだ、との論戦も尽くされた感もあり。

作り方からなにから、大阪のお好み焼きとは別物。広島ならではのお好み焼きだ。生地を薄く敷き、そこに大量のキャベツと豚肉、そこに茹でたてのそばを乗せて焼き上げる。

焼きそばと、生地がパリパリしていて、とにかくソースが上手い。一気にほおばった時の幸せ感たるや、ものすごい。

ルーツが安土桃山時代で、元となったのが大正時代。関西方面からやってきたといわれる広島のお好み焼きは、広島が育てたお好み焼きと言える。まさに「ならでは」。

現在では、人気チェーン店の「みっちゃん」や、東京の経堂にも店舗がある老舗「八昌」。他にも、いろんな名店がひしめき合っている。大阪人に「おすすめのお好み焼き屋」を聞いても、それは近所でよく行く店ということになって、改めて聞かれて答えるのがすごく難しいですが、おそらく広島の人にとっても、自分のお好み焼き屋があるのだと思う。

それだけ根付いている。

写真は、観光客で行列(実際は整理券で2時間待ち)のみっちゃんのお好み焼き。東京で食べたり、普通のお好み焼き屋で「広島風」というメニューで食べるのとはレベルの違う旨さに、思わず、うまっ、と声が出た。

神田で広島カープを応援しながら食べたら、この感覚に近づけるのかな。とも思うが、やっぱり「ならでは」は、その土地に行かないとね。


2024年2月23日







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