大雨のホイアン。台風襲撃、夜には停電になる、2017年9月14日。
出直しのホイアン。2017年9月16日。
ホイアン。ベトナムの古都にして、世界遺産の町。ランタンで有名な町。とにかく外国人、特に欧米人に人気の町だというのも納得だ。旧市街は実にコンパクトに出来上がっており、川沿いでのんびりカフェする店が豊富なのだ。それらは外国の、特にアジアの町に欧米人が求めるモノの典型に思える。そして、車両が制限された時間の流れ方も、また、良い。
さて、ホイアン。それが日本にゆかりがあって、外国で「ノスタルジックな日本を体験できる」ところして有名で、今ほど情報が溢れる前の時代では、どこかミステリアスに響きもした。それだけに期待していた私とホイアンの初対面。それが、まさかの大雨。それも、台風が直撃するという豪雨で、トゥボン川は水位を上げて、木製ボートが不安げにゆらゆらしていた。日本と中国とベトナム。そんな混在を見ることの出来る町である。もともとベトナムは、フランスと中国に支配されていたので、料理が美味しいなんて聞いたことがあるが、この町は、日本の町の、それも昔の雰囲気を、確かに少しだけ残しているとも言える。
台風だった日。町のシンボル日本橋(来遠橋)は停電し、午後八時を前にして真っ暗。スマホを照らして、大雨の中、聞いた音というか風は、なんとも忘れがたい物になった。ちなみに、来遠橋付近の店は、ほとんどが真っ暗だったが、停電が多いのか?自家発電(そんな機械を常備しているのか、とおどろいたのだが)で電気を照らした店もあった。
二日後。台風も去って、晴れ。晴れのホイアンは、確かに良かった。が、暑かった。雨の日は感じなかった暑いという感覚。ミークワンとタイガービールで、なんとか乗り切りつつ。沿道にある古い民家のような店舗を除いては、気に入ったモノを買いつつ、シクロに道を譲りつつ。そんな散歩は、気持ちよかった。