【イタリア料理】
RISTORANTE HONDA リストランテ・ホンダ @外苑前
2011年2月12日(土)
美味しくて鳥肌が立つ。先にアンティパストに口をつけた同行者が言う。私も一口。旨い。幸せになる「絶妙」な味だった。ミシュランガイドブックで1つ星の評価を得るこちら「リストランテ・ホンダ」は、ベースのしっかりした料理を楽しませてくれる。
店内をスムーズに動きまわる店員にも、どこか「落ち着き」があって、かしこまりすぎない雰囲気を醸し出す。冗談もいってくれるので親しみやすい。それぞれの基本(サーブのタイミングやパンのお代わり、お皿を下げる)が完璧なのはもちろん、そこに加えての「一言」が実に心地よい。わからないメニューはなんでも「聞きたくなる」感じだった。
鳥肌が立つほどのアンティパストは3種類の中から選べる。聖護院カブのブランマンジェは舌触りのふわふわと裏腹にしっかりと味が付いており、帆立貝の方はグリーンピースのピューレが最高に美味だった。続いてパスタ。4種類から選んだのはイカを細かく刻んで菜の花との相性が抜群のオイリーな一皿と、オッソブーコという脊髄まで食べてしまうメインのようなパスタ。イタリアンで重要視するのはパスタ(という典型的日本人な私)なので、どちらも「ミシュラン星付きというイメージ」を裏切らない味が満足。贅沢をいえば、好みの問題だが、麺の硬さかもしれないが、それも計算済みの仕業で、だから一番いい状態だったのだろうという信頼がもてる。メインは魚、肉の両方を。特に魚料理のスズキは、いろんな野菜と相まってものすごく美味しかった。思い出して涎が出る程、というのが言い過ぎではない程だった。デザート。3種類から選んだ二品は、これまたどちらも素晴らしい。大人の味という恰好つけた言い方もできるが、単純にデザートとして美味しい。奥深い味の連鎖に、下の上でジェラートがとけるのも脱力するほど幸せになる。
この日、たまたま雪だった。【雪が降っていても、わざわざ行きたくなる店】。久しぶりに三ツ星の素晴らしい店だった。
プリフィックスコース(ランチ)
\3,675
(税別・飲み物別)
Antipasto/前菜
Primo piatto/パスタ
Secondo piatto/主菜
Dolce/デザート
Caffe o Te/コーヒー又は紅茶
Antipasto
上)百合根と聖護院カブのブランマンジェ
生ハムのクロカンテ添え
下)帆立貝のパンチェッタ巻き
グリーンピースのピューレ添え カプチーノ仕立て
Primo piatto
上)ヤリイカのラグーと菜の花、
ルーコラのフェデリーニ
下)オッソブーコと白いんげん豆のスパゲティーニ
Secondo piatto
上)本日の肉料理(仔牛)
下)本日の魚料理(スズキ)
Dolce
左)リンゴのソテーとブリオッシュのパンカレ ラムレーズンのジェラート添え
右)柿のババ シナモンのジェラート添え
色とりどりのフォカッチャ