ホテル アンテルーム京都 @京都
2012年04月26〜28日
コンセプトは「友人であるアーティストの家」。そこに、グッときた。なんじゃ、そりゃ? と。築23年の学生寮を全面リノベーションして、2011年の春にオープンしたばかりのここ。ホテルとアパートメントが半々になっている。
住む京都を体現するかのように、場所は街中から離れた烏丸九条下ル。ホテルといっても駐車場はなく、車でいくならコインパーキングに停めることになる。
Casa BRUTUSの今年5月号で「今、本当jに泊まりたいホテル100」を特集し、その中でも紹介されている。「音楽とアートの融合する場で、ラウンジは居住者のリビングとしても活用されている。1階のギャラリーでは彫刻家・名和晃平のアートピースも展示中」と。
一見、ホテルにはとても見えない。アパートと言われた方がしっくりくる。入り口を入るといきなり出迎えてくれる作品の数々。隅っこのほうに申し訳程度のフロントがある。アルバイトなのかも知れない若い従業員は、懇切丁寧だ。
昼間は日差しが入って気持ちいいラウンジ。ここにはDJブースがある。無料レンタル?の自転車も。大きなトランクのテーブルとカラフルなソファの横には、恵文社一乗寺店セレクトの本が並ぶ。そこに、ホテルで使われているグラスなども売られている。
レストランは朝昼晩と京野菜を使ったミールを提供。ぼくが泊まった二日目の夜は貸し切りでレセプションが行われていた。全館禁煙で喫煙所は一階のコインランドリーの横にブースがあった。
さて部屋。かなりおしゃれだ。このアンテルーム京都は、同じ京都で人気のお宿「ホテル
カンラ」と同じグループの経営。そのあたり、泊まるサービスに関しても、単にアーティスティックなだけでない「快適さ」がある。
アパートメントのようなくつろぎの空間とホテルとしてもサービス。言ってみればその融合、というところ。
特にバスルームは、使いやすかった。部屋の広さも十分。ソファと机もまるで「家」そのもの。
連泊すると、住んでる錯覚に襲われる。また泊まりたいと思わせるほど、過剰なサービスもないし、疲れさせる要素がまったくない。そういった意味でも、ここはアパートメントであり、ホテルなのだろう。