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IC旅券

今年(2006年)3月20日から、パスポートが変わる。これまでのパスポートでは認識できなかった「顔」が、自分の名前やら国籍やら旅券番号と共に認識されるようになって、ようは安全性の高いパスポートになるのだ、そうな。それにしても、例えば、僕がスペインに入るとする。と、これまでは名前など旅券情報だけが入国管理にまわされていたのが、これからはぼくの「顔」も出る。ということは、世界のどこかで僕が行方不明になると、名前、生年月日、国籍と同時に「顔写真」までがながされるようになる。ま、犯罪を犯すと同時に顔写真もでるってことになるのだ。

ちょっとまてよ、と。今のパスポートは10年前の自分で、今年更新するとしても、10年後はびっくりするほどに若い、ってことになる。個人的なことをいうと、僕のパスポートの写真は別人だ。モスクワの空港で、出国するときにじっくり見られたうえ、「ちょっとそこで待て」といわれ、別の制服警官みたいな人に再チェックされたほどに、、、顔が違う。まぁ、パスポートの顔なんかそうたいしたことではない、と思っていたのに、ここまで「顔写真」が認識されるとしたら、これはこれは、気合いを入れて撮らないと、ととも思ってしまう。すくなくとも、自分ってわかるぐらいにはね。

もちろん、このIC化は国際テロ犯罪防止のため。アメリカのビザ取得にはとくにうるさくなるらしい。面倒だなぁ。たまたま僕は更新の年なんでいいが、去年更新したばかりの人なんて、、、これから9年間、IC化とは無縁なわけで。(有効期限内でも変更できるらしいが、手数料は同じだけかかるので、だれもしないでしょそんなの。ちなみに、10年用/エンジ色のやつで16,000円)

以下、外務省ホームページから、IC旅券の説明。
「IC旅券は、旅券冊子中央に非接触IC(集積回路)チップを搭載したプラスチックカードが組み込まれ、ICチップには旅券名義人の氏名、国籍、生年月日、旅券番号等の旅券面情報のほか、旅券発給申請書に貼付された写真から読み取った顔画像が記録されます。旅券申請手続は大きく変わることはありませんが、写真の規格が変更になり、また、旅券発給手数料はICチップの実費として1,000円が上乗せされます。」