都内に14店舗、それに神奈川、愛知、大阪とチェーン展開する「今井屋」の総本店がこちら。「なんだ、チェーン店か」と侮る事なかれ。「嘘みたい」と思わせるほどの味がある。
秋田県産比内地鶏。超希少なこの鶏のもも肉は、肉厚でジューシー、そしてうまみが物凄い。串でももを頼んでも、ねぎまで食べても鶏肉の印象をガラッと変えてくれる。1本530円は、さて高いか安いか。少なくとも僕は、納得できた。さらには椎茸。これがまさに絶品。学生の頃、岐阜で採れたて椎茸を網で焼き、醤油を垂らして食べた「あれ」に近い。炭火焼きなのでこちらの方が旨い。
店内は二階もあるようだが、一階はこじんまりとしており、カウンターとテーブルが並ぶ。店員さんは親切かつ迅速で、注文時に味の説明もしてくれる。
米処・秋田の奥深さは「きりんたんぽ」に見た。極寒の東北で、囲炉裏と汁物と米が生み出した傑作。あきたこまち100%のきりたんぽ鍋は、串物を食べると2人で行っても1人前で十分の量。青菜がうまい、白まいたけもネギも。仕上げは秋田名物稲庭うどんで。鶏の出汁がしみこんで、これまた絶品。七味なんて入れると余計だった。
恵比寿ビールでほろ酔い気分になり、ねぎまをもう一度頼もうか、それとも塩焼きであっさりでいこうか。悩んだ末に「絶品」とメニューに記した強気の?「味噌焼ききりたんぽ」を注文する。これが文字通りの絶品。個人的に、鍋にいれるよりも、焼ききりたんぽ、それも少々甘めの味噌で焼かれた「これ」が、より美味しかった。
【和食・秋田料理】
えびす今井屋總本店 @恵比寿 2008年11月22日(土)
【1】 きりたんぽ鍋(1人前2,900円)、うどんセット1,200円)
【2】 比内もも(1本530円)
【3】 味噌焼ききりたんぽ(1人前500円)
【4】 アスパラ(1本400円)
【5】 椎茸(1本550円)
【6】 あきたこまち100%のきりたんぽ