インバウン丼


2024年の新語・流行語大賞にノミネートされた、この言葉。豊洲の千客万来で、海外からの観光客(インバウンド)相手に提供した海鮮丼が、このインバウン丼とよばれるようになった。それは、日本人相手なら設定しない料金、1杯、1万円近くになるもの。

よく似た現象は、各地の観光地でおこり、円安の今、海外からの観光客にとっては「安い」ものが日本中にあふれ、日本に来たら、是非食べたい海鮮丼が、まぁ、ちょっと高いけど、せっかく日本に来たんだからと買って食べる。それを相手に、売る。

確かに、原価高騰、これだけのクオリティで提供する海鮮丼なので、それに見あう対価(利益)を考えると、高すぎることはないのかも知れないが、でも、まぁ、買う人がいないことにには、値付けができないので、買ってくれる人がいるなら、値付けとしても正当かもしれない。

今の、ディズティネーションとして人気の日本という場所で、円安の状況下、このコトバは今を表している。


2024年11月10日記