2024.05.04 - 05

「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しく呼ばれる伊勢神宮は、
正式には「神宮」といいます。
神宮には、皇室の御祖先の神と仰ぎ、
私たち国民の大御祖神として崇敬を集める天照大御神をお祀りする皇大神宮(内宮)と、
衣食住を始め産業の守り神である豊受大御神をお祀りする豊受大神宮(外宮)を始め、
14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社があります。
これら125の宮社全てをふくめて神宮といいます。
(公式ホームページより)

全国各地に「神宮」はあれど、
正式名称として神宮を名乗るのは、三重県伊勢市にある、ここだけ。

おかげ横丁という50を超える店が軒をそろえる一帯を過ぎると、
五十鈴川にかかる宇治橋を渡る。

そこから境内にはいると新緑のまぶしい光景。
砂利道を行く人々の音と、光と緑と風。
実にシーニックだ。

御手洗で清めたら、いくつもある鳥居を一礼してくぐる。

内宮神楽殿の見事な光景。
ゴールデンウィークという期間だから、人が多い。
それ以上に、きらきらと気持ちいい。

そして、正宮 皇大神宮。なだらかな階段の前で、写真を撮る人が多い。
この隠された感のあるたたずまいが見事にシーニックだ。
この日は、特別に式年遷宮をする片側のエリアまで見学ができた。
20年ごとに建て直し、技術を継承する神宮。
時期が時期ならば、こちらに正宮があるのかと想像すれば特別な空気に思えてくる。

見事な杉の木、新緑の葉裏色。
見上げれば、心地いい空間が、丸ごとシーニックだった。

翌日、本来なら外宮から参拝するべきだが、
日程的に逆なったが、伊勢市駅から徒歩で外宮に入る。

内宮に比べると、実にカジュアル。
こちらには、式年遷宮のすべてがわかる資料館があり、ここは必見。
神を祀る神社という、その本質にふれることができる。

人工的なものもすべて古を思わせ、
自然があふれる場に神の空気感がある。

そんな伊勢神宮は、遠くから眺めるのではなく、
その中を、ゆっくり歩いてこそ感じられるシーニックさがある。


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