シルクロードに沿って、麺料理は多い。蕎麦にうどんの東から、パスタの西までつづく麺ロード。ではふと、ラーメン、に絞れば? 確かに発祥は中国で、拉麺。ひっぱって伸ばす麺。しかし、ラーメンと、中国のそれはまったくの別物で。つまりは麺とスープ、そして具材。の、調和。辛い中にも深みのない、中国のそれは全くの別物。
例えば、東京なら「青葉」が好き。出身地の京都なら「新福菜館」か「横綱」か。そんなラーメンが、日本ならでは、と言えるのは、世界に飛び出しているからだ。アジア諸国に店舗を構える「一風堂」は、シンガポールでも行列だった。上海に至っては、中国人がラーメンを食べて、やっぱり日本食はおいしい、というほど。
ニューヨーク。ここで、RAMENは、ブームを超えて定着しようとしているらしい。きっかけになったのは、日本で修行したアメリカ人、アイバン氏によるアイバンラーメン。東京の世田谷に店を構え、ついにアメリカはニューヨーク進出。一大ブームになっている。写真は、東京の店の塩ラーメン半熟タマゴ乗せ(950円)。
一つのどんぶりに込めた思いというか繊細さというか、ラーメンは、そういう意味で日本ならでは、だ。しかし、創作に近い「新しいラーメン」を食べば食べるほど、昔ながらも中華そばが、食べたくなるのは不思議なもので。そこがまた、日本ならでは、というか。
日本ならではの 「ラーメン」