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ジーナ6

これは、2007年の、しかも今月(9月)の出来事である。アメリカ南部ルイジアナ州・ジーナという町にある高校で、黒人が参加する大規模なデモがあった。きっかけは、この町の高校にある「白人の木」と呼ばれる一本の木。この周りには白人の生徒が集まることで知られ、そこに座る許可を学校に求めた黒人の生徒がいた。と、翌日、そこに「首つり縄」がかけられていることが発覚。結果的に、それは白人生徒によるいたずらだったが、、、この縄にはあるメッセージが。それは、かつて白人による黒人リンチを連想させたのだ。この白人生徒に対して、学校側は軽い処罰をしたが、それに納得がいかなった黒人生徒の間で人種対立へ。ちょうどそんな折、昨年12月に白人のクラスメートに暴力を振るったとして6人の黒人生徒が殺人未遂などで起訴された。ここで、軽い処罰の白人と起訴された黒人の差別。それに怒ったデモである。(朝日新聞より)
もう一度言う。これは2007年の出来事だ。人口3千人ほどの小さな町に、デモにあつまった数は1万5千人。もともと農場経営でもっていたアメリカ南部は人種差別が色濃くのこっていると聞く。が、まだまだその根の深さを実感させる出来事だ。全米有色人地位向上協会(NAACP)などがこのデモに協力し、起訴されたこの6人の生徒を「ジーナ6」と呼び、一つの象徴とした。

これは今でも続く人種差別を世界に知らしめる一つの動きなんだと・・・。自由の国アメリカの根底には、まだまだこういう差別が続いている・・・のか?