旧練成中学校を利用して誕生したアートセンター「3331 Arts Chiyoda」。いつも面白いのが多く、Paper
Sky展や藤原新也展が印象的で、息子が誕生した日にも行った場所。で、また面白い展覧会があった。「たらしめる」という言葉にひかれ、多摩美術大学が街なかに置いた展示室で“Drawing
Room / Exhibition Room という部屋を通して、各作家のバックボーンともいえる制作資料やドローイングを取り入れた会場構成"で展開。簡単に言えば、この絵、どんな人が描いたんだろう、と思いつつ、隣の部屋にはその人のアトリエがある、というもの。4人のアーティストというのも、絶妙な数で良かった。多すぎず、少なすぎず。これを無料公開しているところにありがたさを感じる。
さて、今回は30歳前後の若い多摩美出身アーティスト4人をピックアップ。まずは作品の展示室から見る。入り口を入って振り返ると、横幅8メートルの大きめの作品がかかる。飯田翔之介の「cave(over
the rainbow)」。洞窟の中の混沌としたメイン作品の両サイドに、アメトーークのロゴのような虹がある。