Skin-to-skin contact。肌と肌との接触を「カンガルーケア」と呼ぶ。これは、産まれてすぐの赤ちゃんを直肌で抱っこすることを言う。母子の絆を深めるということで日本でも広がっている。元々は1970年代に南米コロンビアで低体重の赤ちゃんの保育器が不足していたので、母親が抱いて温めたのが始まりという(朝日新聞より)。
ただ、このカンガルーケア。最近、赤ちゃんの呼吸停止に気付かずに死亡するなどの事例も報告され、問題となっているらしい。母と子。初めての接触で「気付くことのできる」モノは、フィーリングを越えてもっと現実的だ。
そんなカンガルーケアにもモニターなどを使っての監視を、と呼びかけているらしい。「カンカク」。それも血の繋がった親子の。それが、どこか、便利になりすぎた現代、少しだけ、弱まっているのか。それとも、モニターなんて機械ではなく古は、「誰か」の目が監視していたのか。
触れ合って生まれるモノを越える悲しみは、やはり防ぐべきである、どんなことをしても。