形と色がひとつでもカタマリでも
とてもキャッチーに目に飛び込んでくる。
一世を風靡したという点では
糸井重里さんのコピーみたいな
そこには計算と感覚の
絶妙なバランスがある、というか。

展覧会は、まず6iconsが並び、振り返ると
佐藤可士和氏の小学5年生の頃の「宇宙」と「蟻」が展示されている。
色の組み合わせと、フォルムが
確かに、出来上がっていると感嘆する。

ユニクロ、パルコ、Mr.ChildrenにTM Revolustionの広告とジャケット。
SMAP、Tカードが「陳列」される様は
展覧会と言うよりは
普段目にしているものの延長という気がする。

そんな中で
Mr.Childrenのジャケ写と、Bank Bandのジャケ写の原画が
「ああ、これは展覧会だったんだ」と再認識させる。

楽天、ユニクロ、三井物産、今治タオル、セブンに日清のロゴが
展示品として並び、その中を歩き回りながら
写真を撮ると、画になるのが
アートにまで昇華した証か。

セブンイレブンのパッケージデザイン
日清ファクトリーのデザイン
団地を見直したデザインの世界
などなど、同じ空間もデザインで変わることを認識すると

この佐藤可士和という人が
最後の最後、
その原点ともいえるインスタレーション。

「LINES」と「FLOW」の対比的な世界(部屋)は
これまで見てきたものの全てがひとつにカチッと繋がる気がした。

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佐藤可士和という人物(公式ホームページより)
1989年に広告代理店の博報堂に入社
1990年代にアートディレクターとして
斬新な広告表現を次々に打ち出したのち、
2000年に独立してクリエイティブスタジオ「SAMURAI」を設立
デザインの力を通したメディアの拡張。
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KASHIWA SATO
佐藤可士和展

@国立新美術館
2020年2月11日(木)