宅配便への興味は、3歳(左の写真)から5歳(右の写真)になっても変わらず。
子供にとって
キッザニアという空間で過ごす
時間がホットだ
3歳児から小学生まで、それも男女問わず、非常に幅広く、もはや子供全般と言ってしまえるほどを、楽しませてくれるのが、ここキッザニアという空間で過ごす時間だ。
実在する企業の協賛を得て、子供たちに提供する大人世界の仮想空間(時間)。遊ぶとか、体験するという枠を越えて、ちゃんと「働く」という演出がすばらしい。
例えば、働く同僚?先輩?(スタッフ)は、子供の名前に「さん」付けする。「くん」「ちゃん」では呼ばない。
そして、親から完全に離れて、子供だけの時間で働く。
だいたい30分間の労働時間。「働く」と、給料がもらえる。8キッゾ(ドル紙幣のようなお金)。それを貯めて、三越でお買い物ができるのだから、〈自分で働いたお金で買い物をする〉という疑似体験を、しっかりとさせてくれる。
さらに、三井住友銀行で自分(子供)の口座が作れる。働いたキッゾを口座に預けて、次回、来た時にATMから下ろすことができる。さらいには、電子マネーまで使えるのだから、本当に、子供にとっては特別な時間だろう。
パイロットやメトロの運転士、運転免許証を取れば運転もできる。消防車、救急車、警察官、ALSOKにヤマト運輸、はとバスなんかが「街」の中を走りまわり、ラジオ局もフィットネスクラブも、ピザもハンバーガーもソフトクリームもお菓子もご飯も豊富だ。食品開発や石けん作りまである。
出版社、新聞社はもちろん、結婚式や演劇、ダンスなどのエンターテインメントをカバーするあたりが、満足感を上げてくれる。
どの仕事場も、中途半端にしないというのが成功の秘訣だろう。まずは子供だけで、しっかりと「世界」を創り上げること。
そもそも、こんなことがしてみたいとコンセプトがあり、それを詰める段階で色んな事にぶつかり、それでも実現にこぎ着けようと頑張った企画担当の方、そして、それを企業に売り込んだ営業の人、そして何より、そのコンセプトに賛同した企業の人。
子供にとって、ここで触れる企業は、記憶に残り、自分が働くときに、パッと思いつくことになる。そんな宣伝効果といってしまえばそれまでだが、やっぱり、好き・嫌い、合う・合わないがあるので、色んな物の中から、まずは、何が好きだろう、と点で選んで働いてみるのも、大事なことだし、本当に楽しい、ホットなことだと思う。