喫茶店

白、じゃなくて茶系。マテリアルというよりは材質というイメージで、それらは「木」。
ぬくもりとか、そういう感じであるのが「喫茶店」だ。
タバコだってありだし、コミックにミックスジュースに白玉、あんみつ。そんな風にして、ぼくはカフェと対峙させて喫茶店を考えているがどうもそれではしっくりこない。確かにカフェもホッとする。が、それは海外での話か?と思い始めると、やっぱり日本の町には喫茶店ということになって、それがなぜかと突き詰めると、考え込んでしまう。

ホッとする。モーニングは300円だし、日刊新聞はスポーツ新聞ばかりで、ドリップするまでじっくり待つスタイル。紙コップで「お洒落」にでてくるわけでもない。う〜ん、喫茶店。・・・何がいいんだろう。確かにいいのに。

ふと、昭和?ということばが出てきた。
昭和的。妙に面の多い多面ランプシェードからはオレンジの灯りで、ショートケーキなんかも、すごく典型的で。ホットケーキが定番で。

明るさだ!
白とパステルカラーを巧みに配色した「日光的」イメージのカフェに比べ、どんよりした空間の中に、ほどよい暗さ、「月光的」イメージ。

ぼくは、そんな月灯りの下で、古本屋で見つけた有名らしき作品を、シミのついた文庫で読むのが、ホッとする。








松本市内にて

京都・鴨川沿いにて