確かに暖冬。に、しても暖かい日曜日。午前10時。
海まで見渡せるという丘の上の教会で、陽射しを受けた二人は並び、そして…
「はい、誓います。」って。
いい、ものすごくいい。僕は、元同期、I さんの結婚式に参列した。

神戸という街が放つ匂いは、どこか異国風があり、それを思い切り吸い込むと鼻がキュンとなるような、言ってみれば照れ臭さに似たものがあった。神戸在住のＳ曰く、「神戸に来たカップルがまず訪れる場所が北野」らしい。坂道の北野、そこを昇っていく二人。辿り着くのが、坂道の上にある教会なんて、、、いい、やっぱりいい。

一軒家のような北野迎賓館。元町駅から乗り込んだタクシーも、「しんどそう」に坂道を登っていく。確かに高級ホテルも素晴らしい。心地よい柔らかさで絨毯が沈み、粗相のない動作でドリンクが注がれる。が、どうしても否めない「箱」という感覚。が、ないのがいい。白と木目の重みのある空間で、二人は向き合い、笑ったり、ケーキにあ～ん、したり。「はじまる二人」が、これからを報告するには、そんな輪の中で今をしっかり幸せだと感じるには、これほど似つかわしい場所もないのではないかと思う程、神戸ウェディングは素敵だった。