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戦争の子を救え
スーダン、コンゴ、ウガンダ。アフリカの中央に位置するこれらの国々を中心に、アジアや南米などで問題となっているのが「チャイルド・ソルジャー」、いわゆる子ども兵だ。教育の機会を与えられず、ただ武器を与えられ、戦場へと送り出される。かつての日本の、歴史の教科書で見た光景−運動場にあつまり竹槍を突く写真。モノクロの、過去の、どこか非現実の、そんなことが今、まさに起こっている国がある。

そんな、戦場で利用される子ども兵(少年・少女)の問題を話し合う国際会議が、「戦争の子を救え」だ。58カ国が参加し、子ども兵の解放をうたった共同宣言「パリ規約」がこのほど採択された(朝日新聞より)。

まず、18歳以下の子どもを兵士にしないための国際法の徹底。同時に重要となるのが、すでに子ども兵としてまともな教育を受けてこなかった子ども達の社会復帰プログラム。読み、書き、モラル。内戦の続く国や地域では、そんな一つ一つを「やり直す」だけの時間も金銭的余裕もないのが現状。そこで国連など国際的な枠組みの中で、救おうと。

10年20年後を考えたとき、このまま「兵士」として育てられた子ども達が、それ以外(つまり停戦や平和)を想像すらできないという最悪の事態を避けるためにも、、、「今」なんだと思う。次にまで引きずらない大切な一手。戦争の子を救い、そうして戦争をなくしていく。

とても重要な規約だ。