近所のラーメン屋さん、という親しみやすさのある店員の対応と店内の雰囲気（なのに）、食券機の上にはミシュランの星が輝くお店がこちら。訪れたのは日曜日のお昼時だったので、少しは並んだが、それは匂いに刺激されて空腹を増長するのにちょうどの時間だった。

何店舗もコンセプトを変えて出店しているオーナーの原点ともいえるこちらは、上北沢というエリアでしっかりと根付いており、味は、数年前から変わっていない様子。チャーシュー、味玉など、丁寧な味だ。名物ともいえる肉団子が、本当にくせになる。

小学生の息子は濃厚スープのラーメンを頬張りながら、幸せ、とつぶやいていた。麺の硬さが絶妙（ということだった）。煮干しスープの定番の旨さは、なんども経験しているので、この日は、山椒香るラーメンをいただく。

黄金スープから口に運び、山椒の香りとともに、ほっこり。ほうれん草を口に入れ、そして、またスープを。スープが、旨い。麺をすすり、特徴的なチャーシューを食べる。ジュワと旨さが染みる。

もう、ここからは、一口ずつ、箸をすすめる都度の旨さに感嘆しつつ。どんどん進む。カウンターに並ぶのは、住宅街ということもあって、親子連れが目立つが、若者が多いのも特徴的だ。それもそのはずで、台湾混ぜそばが、どんどん提供されていく。なるほど、煮干しラーメンの黄金スープから、濃厚スープが出たころまでは小池らしさがあったが、台湾混ぜそばですか、と。

隣に座った男性が、替え玉をしながら、混ぜながら食べる台湾まぜそば。次は、これを頂きたいなと思った。