例えば「街の洋食屋さん」は普段使いの星付きレストランという感じ。ドラマ「ランチの女王」の舞台になった洋食屋さんは、ちょうどそんな感じだ。この広味坊、言ってみれば「街の中華屋さん」。しっかりと丁寧な味で、おいしいから高いという、何とも気持ちのよい方程式で料理を提供してくれる店だ。
高いといっても、それは街の中華屋さん。一品が1,000円〜2,000円が中心で、フカヒレや北京ダック一羽、なんていうのはもちろん高い。が、そんなものまでしっかり提供してくれるのがこの店の特徴だ。
子供(2歳)を連れて行くことが多いので、担々麺など辛い系はあまり食べてないが、味は保証付き。麺料理はあんかけが多いので、息子は苦手で、普通のスープに普通の麺のラーメンは出来ますか?と聞いたところ、ガーリックとネギを中心にあっさりとした一品を提供してくれたりもする。融通も利いて気持ちいい接客の男性が、この店の顔だ。
何度も通って、色々試して、こんな幹事のものが食べたいとリクエストして、提供してくれて、言われた値段をお支払いする、何とも「気持ちの良い地元感」が出る店だ。
【中国料理】
広味坊 @千歳烏山
2015年3月21日(土)
左上)海老がぎっしり入った春巻きはスターターで。生ビールと相性ばっちり。上中央)裏メニュー、ガーリックとネギの醤油ラーメン1000円。左上)毎回必ず頼むテッパン、海老のマヨネーズ和え。左下)間違いなしの海鮮チャーハン。右下)丁寧な仕事が印象的な小籠包。ジューシー。