コト消費という言葉を聞きだしてから十年ほど経つ。モノ消費に対してのコト消費。古くは新三種の神器から始まり、マイカー、マイホームなどなど、物欲に任せてモノを消費してきた時代を過ぎると、言い出されたのがコト消費。コトバンクによると、「典型的な傾向は、所有のためではなく、趣味や行楽、演芸の鑑賞などで得られる特別な時間や体験、サービスや人間関係に重きを置いて支出することで、それが購買の判断基準となっている。とくに60歳代以上のシニア世代の市場で顕著である。たとえば、健康の維持や増進を重視してスポーツイベントやレジャーに参加し、そのためにスポーツ関連商品を購入する場合、値段が若干高くても、相応の品質や独特の価値が得られるのであれば支出を惜しまない。安心安全を確保するための商品、環境配慮型や省エネタイプの商品などでも、このようなコト消費の傾向が強く表れている」らしい。
これまでと変える(変わる)時の、ベーシックなキーワードのように感じる。