教育バウチャー制度
自治体などが子供のいる各家庭に「バウチャー(利用券/引換券)」を渡し、そのバウチャーを使って各々が「行きたい学校」を選ぶ制度。
「学校選択」の自由を広げると同時に、学校間の競走を促し、相乗効果で全体のレベルアップを狙う。欧米などでは早くから取り入れられるが、あまりうまくいっていないという結果もある。最近でこそあまり聞かないが、まだ、この制度が日本でも導入される可能性が残されている。
黙っていても子供が入学してきて、お金は国からでる。そんな公立学校の「甘え」を根本から排除しようとでも?なんとなくこの考えにはしっくりこない。逆に言えば、やる気のある学校は、どんどん「策を講じて」生徒を集めればいいのであって、いちいち「上」を気にしなくてもいいから楽かもしれない。
が……。
学校はそもそも「ある環境」の中に入っていくという要素よりもむしろ、その環境をどう造っていくか、つまりランダムにあつまった種々様々な子供達が、自分たちの「良い空間」を造り上げていくことにこそ意味があるのではないかと思う。教えられる場、ではなく、あくまで学ぶ場である以上、ハコを選ぶのではなく、ハコの中をどう飾るかを選択すれば、充分ではないか、とも思う。