リニアモーターカー

linear motor car

陸を滑走路の如くスピードで移動するリニア。日本では、東京・大阪間での実現を目指している(リニア中央新幹線)。

日本、ドイツ、イギリス、アメリカ……、世界中で開発が進められ、実現化に向けて動き出しているリニアモーターカー。磁石を使って車体浮かせ、超高速で進む次世代型車両。時速500kmも可能と言われる中、もし実現すれば東京・大阪間を1時間ほどで繋いでしまう。

一足先に実用化されている中国は上海、浦東国際空港と龍陽路駅の間を走る「上海磁浮列車」に乗った。出発はすごくスムーズ、加速も自然で、大げさではなく滑走路を走る飛行機かとも紛う。「浮いている」という実感よりも、飛んでいるという感覚の方が近い。それほどにスピード感がある。例えば、日本の新幹線は高架を走るので「比較対象」がないが、上海の場合、横に高速道路が通っていて、車が行き交っている。その車の速度と比較することで、余計に「速さ」が実感できる。車内に取り付けられた速度計がどんどん上がっていく。

車窓からビュンビュンと音を立てるかのように流れていく景色を見ていると、突然、対向車がドスンとすれ違った。400km/h近く出ていた頃だと思う。

そして、最高速度431km。
HOTだった。
興奮した。
やっぱり「速い」乗り物はホットになれる。

徐々に速度を落として目的地の駅に。30kmの距離を7分で結ぶ次世代型車両から降りても、しばらくホットだった。