マカオの坂道
青すぎる真夏のマカオの空に映える、黄色、金色、遺跡にキャンディー。雨傘?を日傘にして、折りたたみ傘のカラフルなこと。街の中心、観光名所セナド広場から、ずっと坂道を上っていく、これは、正真正銘名のホット(暑い)だった。
グランド・リスボア、民政総署ビル、アベニダ・デ・アルメイダ・リベイロ、マカオ政府観光局、聖ドミニコ教会、が周りを囲む「セナド広場」から、坂道スタート。
まず、セナド広場のマーブル、そして聖ドミニコ教会の黄色。なんとも青空映えする色味の街並みに、ここが観光スポットであることに納得。中国人、だらけ。それが観光客なのか現地人なのか、香港からか、中国本土からか。日差しがすごい。紫外線が強そう。車優先なのかな、マカオも。人は右側通行をしてくる。日陰の、奪い合い。歩く、歩く、歩く。ぼんやりと直進を続けていると、ポルトガル大使館?にたどり着いた。なんだか、観光要素がなくなってきたぞ、と露天商に聞く。聖ポール天主堂跡って、どう行くの?「ぜんぜん違うよ」ということで、どうやら、来すぎたみたい。結局、このポルトガル大使館の左横、小さな道を上っていくことにする。
この坂道、凄かった。
生活の匂いがぷんぷんするこの坂道。斜度45度はあるぞ、(たぶんない)という感覚。スキーのジャンプ選手は、こんなところを滑り降りるのか、と、酷暑の日差しに、腕から指先にかけてしびれながら、歩く。洗濯物、メインの移動手段である?原付バイク、そして、赤ちゃんをあやす若いママ。登って、登って、この道、合ってる?という不安の元、たどり着いたのモンテの砦。大砲台だった。コレがラッキーパンチ。絶景!マカオタワーにグランドリスボアの金色が見事!暑いのに、ついつい見とれる景色だった。ズボンが太ももにへばりついて歩きにくい、中を聖ポール天主堂跡に向けて歩く。赤道を降るようにしてたどり着いた薄っぺらの天主堂。ファサードだけを残し、階段の先にある光景、バックは何もなく、ただ青空だけという景色は、もっと近道もあったが、これだけ遠回りして出会ったからこその感慨深さもあり・・・。