松本と言えば、松本城、というのが地元の方以外の気持ち。町に、これだけシンボリックなものがあるというのが魅力の1つとも言える。
周りに立つアパートのベランダから松本城viewがあったりして、それも羨ましかったり。それにしても美しいフォルム。豊臣時代の代表、黒い城の代名詞は、熊本城と並んで賞されるだけある。
美しいジャパニーズ・キャッスルという点からすると、世界遺産の姫路城の「白」に相対するといってもいい。何度見ても、この城は惚れ惚れしてしまう。
城主がコロコロかわったこの城の、時代を経た安定感がある。真下から見上げたら「白い」というところも面白い。
徳川家光の時代にできた月見櫓は、観光ルートから言うと一番最後になっていて、それまでの急な階段と比べて、ものすごくゆったりしていて、実に素敵な空間が広がる。
鉄砲窓、弓矢窓、石落とし、屋根裏などなど、それぞれの「階」で見所は多く、最後、天守閣からぐるりと360度、町を見下ろすと圧巻。お殿様気分にひたるための入場料は、大人700円。
この日の松本市は、猛暑日の35度。これでもかと言うほど、空が青い日だった。
松本城から、大名町通りを歩いて、蕎麦屋「野麦」へ。途中、ガマガエルがマスコットになった広場と土産物通りをぶらぶらと歩き。
蕎麦は細めでするすると入る。しっかりしたつゆの味と、少しぬめりのある感じが癖になるのかな。一人前に大盛りというのがあるのは普通だが、ここでは半人前というのもある。付き出しの切り干し大根が美味しかった。
この辺りは、パルコもある都市部と、昔ながらの店と、そこに最近オープンしたような洒落た店舗が混在していて、歩いていて楽しい。
器やクラフトの店が興味深い。ざるが欲しくて探したが、良い物には出会えず、残念。
外せないのは地元スーパー「ツルヤ」。ここはほんと、長野からどんどん県外進出してほしいとおもってしまう。
とにかく、TSURUYAのPB、オリジナル商品の数々のレベルがすごい。ジャムも種類が豊富で美味しく、お餅も美味しい。
中でも信州おやきは、種類も豊富で、味が完璧。とはいえ、長野のおやきを初めて食べたので、本物?のおやきは分からないが、この野沢菜のおやきは、帰宅してから食べたにもかかわらず、驚きの旨さだった。もっと買えば良かった。
最後は、この夏、スターバックスでやっている47都道府県フラッペチーノを。長野は、やっぱりリンゴ。想像より複雑な味で、暑い夏にぴったりだった。