Munakata Taisha Shrine
宗像大社
@福岡
2019年12月2日(日)



  



  



「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群として世界遺産に登録された宗像大社。
沖ノ島は女人禁制で上陸するには海で身を清める必要があるところ。
この「神の場所」というイメージは、蓄積された歴史が違う。
「日本書紀」に登場する三女神、出土した約8万点が国宝という、
海の正倉院と呼ばれるのも納得の重みを持つ。

この神の島、沖ノ島にある「沖津宮」を眺めることができるのが、大島にある「中津宮」。
ここまで行く人は多い。
その直線上、九州の宗像市にあるのが、「辺津宮」となる。
この宗像大社辺津宮がシーニックだ。
言い換えれば、辺津宮ですら、シーニックなのだから、
中津宮はそれ以上、沖津宮を眺める神々しい場所ということが(想像できる)。

さて、福岡市内からアクセスのいい宗像大社辺津宮は、博多駅から東郷駅まで電車30分。
そこから路線バスで向かう。国宝8万円を展示する神宝館に入ることなくしても、
本殿の、そこまで続く境内の道の、特に、私が訪れた雨上がりの午前の、
なんとも光り輝く光景は、まさにシーニック。

飾りすぎず、空気感を大切に受け継ぐそのあり様に、
口は空いたままで、驚くとかびっくりするという「圧倒感」のない、
もっと深く重く根底からドシンと揺さぶる光景がある。

神殿のように、重厚に飾りすぎない潔さに、
日本人の持つ美を同時に感じたりもして、
ここにいられる時間がありがたく、シーニックだ。








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