ナポリ ピッツァ ラ・ピッコラ・ターヴォラ 永福町
1984年に創立(日本支部は2006年から)された「真のナポリピッツァ協会」の認証を受ける店。店の入り口には、その協会の印がかがげられている。また、店内のメニューにも、真のナポリピッツァ3箇条?が記されていた。夕食の予約は18時半から。井の頭線「永福町」を降りるとすぐの場所にある。ぞろぞろと団体様も含め、みんながこの店に向かう。店内は、(同行者Re曰く)イタリアにあってもおかしくない雰囲気で、ガヤガヤと楽しげだった。入り口を入ってすぐ窯が見える。その横でシェフはピッツァの生地を広げる。見ている分には「いとも簡単に」。人差し指を突き立てて頭上でくるくる回したりは……しない。粉一杯の台の上に生地のかたまりをのせ、両端をちょんっと親指で凹ませる。そうしたら両手の平で3〜4回。びっくりするほど綺麗な丸形になる。その上にソースを塗り、具材をちりばめると窯の中を覗き「火加減」を見る。窯のしたからマキをとって補充したりしつつ調節。大きなちりとりのようなものでピッツァをカサーっとすくい窯の中へ。そこからは目を離さない。こんどは先が小さな円形で、柄の部分を上下することで先が回転する「棒」に持ち替え、ピッツァを窯の中でくるくるする。なんともリズミカルな動きだ。そして、イタリア人シェフならでは?か、店内のBGMに合わせて声をはって鼻歌交じりだったりする。店員と陽気におしゃべりしたり。日本語が、上手だった。
注文したのはベーシックなマルゲリータに生ハムを乗せた一品。モッツァレラチーズがうまい。トマトソースも嫌味無く刺激的だった。そして、ピッツァといえば薄い生地というぼくの常識を覆す、ナポリピッツァならではのモチモチした食感。端のほうは焦げもまじってパリパリで中身がもっちもっちという、どこかのCMで聞いたような、そんなおいしさだった。ピッツァ好きもピザ好きも満足のひと皿だし、ボリュームも2人でたべて十分といったところ。生ハムが、これまたよかった。ピッツァとは独立して、食べたけど。
窯の奥側。オープンキッチンではピッツァ以外のメニューをつくる。自家製パスタもある。もう一品、注文したのは個人的に大好きなパスタ。それもアーリオ・オーリオ。ズッキーニが最高に活きたひと皿で、こちらにも大満足だった。
【ナポリ ピッツァ料理】
ラ・ピッコラ・ターヴォラ La Piccola Tavala @永福町
2009年8月16日(日)
真のナポリピッツァとは、
(メニューより)
1)生地に使用する材料は小麦粉・水・酵母・塩の4つのみ
2)生地は手だけを使って延ばす
3)窯の床面にて直焼きする
(中央)ピッツァ マルゲリータ コン プロシュート:2,150円
(下段左)リングイーネ 特製豚挽肉のマリネとズッキーニのアーリオ・オーリオ パルミジャーノ風味:1,550円