新国立競技場 定点撮影(2016.05.28空き地)

どんよりとした曇り空。JR総武線の信濃町駅を出て、歩道橋を渡り、神宮の森のような「緑」を目指す。いつもは、神宮球場で行われるヤクルト戦を観戦するために通う道。もう、この時期になるとビアガーデンがオープンしている。ニコニコパークでは、多くの子供連れ家族が楽しそうに遊んでいる。一際、インパクトのある絵画館の建物を右手に、左手のグランドでは、アマチュアの野球チームが汗を流している。まっすぐすすんで信号つきの交差点。かつては、この右斜め前には国立競技場があった。その芝生は聖地だった。スポーツの競技大会はもちろん、多くのコンサートなども行われ、イベントの度に、「それ相応の人達」がたむろしていた場所。そこから、一枚写真を撮る。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック。そのメインスタジアムとして建て替えられることになった新国立競技場。当初は、ザハ氏の斬新なデザインで決まっていたが、東京五輪エンブレム同様、ごたごたの末、隈研吾氏のデザインで決まった。聖火台がスタジアムの中にないなど、五輪のメインスタジアムとしてどうなんだ云々、いろいろあるが、ザハ氏の超未来的なデザインから、どうも「日本らしい?」木のぬくもりのあるスタジアムになるという。

日本らしいを前面に出しすぎて、横綱の土俵入りなどをした長野五輪の開会式を思い出す。個人的には、あまり好きではない類だった。そんな方向へ行くのか?いっそのこと、日本らしいと言えば、超デジタル、超未来的なものでやってしまえばいいのに、とも思う。とはいえ、ここ神宮の森はスポーツの聖地だ。そのメインとなる新国立競技場は、間違いなくシーニックスポットとなる。

現東京スカイツリー、もともと新東京タワーとしてはじまった「建設の過程」を、ここでも追っていきたい。

まずは、今現在、空き地からのスタート。代々木のdocomo本社ビルが、しっかりと見える。さぁ、これから4年で、ここがどんな風に景色を変えていくか。


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