日本海ならではの
「モノトーン」

カラフルな太平洋に比べ、
日本海はどこかモノトーンだ。

その光景に自分を投影すると、
自然の中にはっきり自分が見える事もある。

言ってみれば「自由ノート」。

小学生の頃、
マス目や罫線や、ましてや柄までついたノートを持つと、
「その決まりに沿って」ものごとを書き記していた記憶がある。
が、自由ノート、つまり白紙のノートは好き放題だった。

気分の乗ったときは勢いに任せて「大きく」描き、
沈んだときは細く小さな字。
頭の中がぐちゃぐちゃになったら破り捨てることもできた。

この日本海がもつ独特のモノトーンの光景を前に、
なんとなく、新しいモノや現実なんかが
垣間見られたように思う。

写真はすべて雨晴海岸(富山県)、1月

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