日光東照宮
2019年5月2日
徳川家康、世界遺産、国宝、絢爛豪華、カラフル、金ぴか、
見ざる・言わざる・聞かざるの三猿、眠り猫。
おそらく、ハッシュタグをつけて表すなら、ここ日光東照宮はそんなイメージか。
徳川家康を祀り、三代将軍家光が整備した場所として、ここ日光東照宮は
江戸からの美を脈々と受け継ぐ場とされている。
最近では、ここ東照宮の五重の塔と、スカイツリーの構造が
同じだと言うことで、歴史の受け継ぎを謳ったりもしている。
この日も、五重の塔は特別公開中で、金色の心柱をみることができた。
そして、しっかりと「浮いている所」も。
飾る、というアートをここでは強烈に感じる事ができる。なんとなく、コンクリートで直線的、シンプルに仕上げたビルばかりの中で、ゴテゴテとデコレーションをしたゴシック建築に目が奪われる感覚を思わせる。争いの世、京都の北山や東山で起こったものとは確実に一線を画す日光の美。それは、陽明門を見て、唐門を見て、うんうんと納得してしまう。一方で猿や猫のユーモアもあり、207段の階段を登って家康のお墓をみてみたり。ちょっと歩いて家光のお墓を見てみたり。20年前、世界遺産に登録される直前に見たときよりも、色が蘇った三猿も、天気が味方して光り輝いていた陽明門も、特別な光景は威力を増していた。ザ・江戸、これこそ東京へ繋がる歴史的遺産を印象づける。世界遺産になって20年、どっしりとした安定感を感じさせる。
突如、御朱印を集めると言い出した息子。御朱印帳をどこのものにするかを悩み、浅草寺か、清水寺か成田山かなどなど迷った挙げ句、やっぱり関東の世界遺産のはしり、ここ日光東照宮で、ということで購入。2300円。