フレンチレストラン オリヴィエ 学芸大学駅
フッと思い出してにんまりできる味が在るとしたら、ぼくにとってココのかぼちゃの冷製スープはそれだ。ものすごくシンプルだけど、深い味わい。季節柄冷製だったが、温かいスープとしてもいただきたかった。南仏、プロバンス。地中海にそってイタリア・リビエラと続く土地柄か、前菜のスモークしたキスと茄子のサラダは、オリーブオイルがきいて、時々バジルソースがキリっとさせる爽やかなひと皿。「ソース」でいただくフレンチと、肩肘はらないイタリアンのいいとこどりとでもいおうか。+500円のフォワグラのクレームブリュレは、同行者Re曰く「やってみたくなるんだろう」的な尖った一品。好き嫌いが分かれるかも。そして、メイン。とにかくスズキがうまかった。アサリのスープがほどよく絡んで、なんというか飽きない味がクセになってしまうという主張しすぎない逸品。添えられたアスパラが絶妙だった。もう一品、仔牛のポワレは、マルサラという、爽やか系のソースが絡んでシンプルに味わえるひと皿。青梗菜が添えられ、ソースに絡めるとこれもまた旨い。デザートは安定したセットで提供される。中でも、タピオカのソースをかけた麦茶のプリン?は、とても香ばしくてオリジナリティ溢れる味だった。
【南フランス料理】
La Provence Gourmande OLIVIER(オリヴィエ)@目黒・学芸大学
2009年7月19日(日)
●ラベンダーコース:2,800円+サービス料+tax
(前菜とメインがそれぞれ5種類から選べ、
スープとデセール、カフェが付いてくるコース)
【上左から】(前菜)スモークしたキスと茄子、トマトコンフィ、松の実のシャルロット仕立て バジルソース/(前菜)フォワグラのクレームブリュレ 自家製ブリオッシュとマンゴーチャツネ カルダモン風味/本日のスープ・冷製カボチャのスープ
【下左から】(メイン)カナダ産乳飲み仔牛 ハラミのポワレ マルサラソース/(メイン)築地よりの鮮魚料理・スズキのポワレ アサリスープ仕立て/本日のデセール