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ニッポンならではの
「温泉宿」

例えばB&B、ベーグルにコーヒーの朝食と簡易な部屋に泊まっていると、あ〜イギリスだな、と思ったりする。ユースホステルもドイツとまでは言わなくてもどこか欧州的だ。オーベルジュならフランス、無機質で機能的ならアメリカ。安宿ならなんとなく東南アジアだったりするのは個人の旅経験が大きいが。

そしてニッポン。世界の中から見て、「ならでは」なのは温泉宿だろう。裸で入る温泉は日本特有だし、夕食と朝食を楽しみながら、合間合間で温泉に浸かる。露天風呂なら四季それぞれの自然を堪能する。都会から電車やバス、車を利用して数時間かけて「泊まりにいく」温泉宿。日常から離れ、泊まることが目的の旅のスタイル。

古城ホテルやテーマパーク付随のホテルにもしかしたら似ているかもしれない。が、何もしなければしないほどいい。リゾートホテル風にスパをするのもいいが、やっぱり温泉。

自然の中に溶け込んで、何もしない。そして、素材を活かした料理に舌鼓を打ち、ほろよい気分でふかふかの敷き布団にくるまる。

翌朝、透き通った朝の光と音で目覚める。あ〜、なんていいんだろう。

写真は群馬県・四万温泉「やまぐち館」
2013年5月2日泊