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スプーンで削るように救って口に入れると、ちょっと芯の残った米が、シーフードのうま味を吸って、なんとも絶妙に美味だ。かつて、スペインはバレンシアで、アラブ人が、稲作と同時に持ち込んだパエリアは、肉や野菜を入れるのが定番だった。今でも、バルセロナから南下して、バレンシアで食べるパエリアはミート系が多い。
その後、海沿いの街では新鮮なシーフードを入れて炊き上げるパエリアが人気となって、日本でも、シーフードパエリアの存在感が大きい。
3、4人前を頼んで、みんなでこそげながら食べる時間が楽しい。
そして、何よりホットなのが、浅いフライパンで、時間がたつごとにできるおこげだ。それをゴリゴリとスプーンで削って食べる。
ミート系なら赤ワイン、シーフードなら白ワインと一緒に食べると、ホットな時間も濃厚になる。