おうち時間
ならではの
PAPER SKY




今、2020年5月10日、世界中が新型コロナウイルス感染防止のための緊急事態宣言の中
日本も外出自粛が続いて、おうちにいよう、と呼びかけられている。

そんなおうち時間。普段はなかなか、ゆっくり本棚を眺めながら
ぱらぱらと雑誌をめくることもできないので、ここぞ(こんなに時間がある)ばかりに
唯一定期購読していた雑誌「PAPER SKY」を読み返してみる。




ぼくが始めてこの雑誌を知ったのはいつだったか。大阪の梅田のジュンク堂書店で
ニューヨーク特集の旅行系雑誌、なのに、アーバングリーンを求めて、という切り口に興味を
もったのを覚えている。今から考えれば、ここはハイラインパークの予定地で、
大都会ニューヨークを「緑」で切り込む面白いものだった。

外国人の編集長だからか、日本語と併記される英語もよかった。そして何より
雑誌のタイトル、PAPER SKYというのに心を奪われた。当時、このホームページ、
SHoGo PaPeRを始めて数年が経ち、なんとなく感覚の近さを感じたことも大きかった。

トラベル ライフ スタイル PAPER SKY 
A DIFFERENT WAY TO TRAVEL

創刊から6冊目だった。白場を大胆につかったデザイン、写真の自然さ、文章の簡潔さ。
地上で読む機内誌というのも納得だった。(横幅の長いサイズもよかった)

それから普通のA4変形の平綴じに想定を変えて、いくぶん普通の雑誌になっていたような中でも
ポルトガル、島根、メキシコ、秋葉原など、特集されるスポットが独特だった。




寒くて暖かい国、青森を特集したこれは、表紙の感じも大好きで永久保存版としている。
(この装丁まで、定期購読をしていたような。パスポートケースが特典についてたっけ)

そこから、中綴じとなってしばらくは面白そうな特集のときだけ買うようになるが、
一番最初にかったニューヨーク特集とは全然違う側面、ニューヨーク写真散歩という切り口の
特集は面白かった。




この頃から、バックミンスター・フラーによって発明されたダイマクション・マップが表紙に使われる
ようになった。この地図は、地球を正二十面体に投影した地図で、形の歪みがすくなく、展開図に
したときには6つの大陸がほぼつながっている。

今回、また装丁が変わり、私の好きな感じに戻りました。特集は東京。それも、緑をトレックするというもの。ダイマクション・マップは継承されいる。(中綴じのときから500円値段があがった)




開いて冒頭、

Tokyo Tree Trek

A DIFFERENT WAY TO TRAVEL

PAPER SKY

の後に、フランツ・カフカの言葉がある

Path are made by walking. -- Franz Kafka


この外出自粛のおうち時間で、そんな表3から次にめくるページ。広告ページのデザインも含めて
読み進めていくうちにうずうずして、はやく、歩きたい、遊びたい、旅したい、、、という気持ちに
させてくれる。




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