東京、上野。11時開館予定の上野の森美術館は、10時半の時点で行列だった。ポール・スミスという人気ブランドの展覧会。ここのところ、服のブランドがアート展をよく開いている。ルイ・ヴィトン、イッセイ・ミヤケ。確かに、アートだわな、と人気があるようだ。さて、ポール・スミス。私がまだ二十歳の頃、ロンドンに数ヶ月居て、チューブの駅のポスターや、カムデンのロックポップにいちいちかっこよさを感じている時、ポール・スミスの店舗は、最もロンドンを思わせるところだった。色が溢れているようで、それは差し色のようでもあって。なんだか、とてもかっこよかった。ふと気づくと、シャツやネクタイ、かばんなどPaul Smthのものが身の回りに多いのも、若い頃にガツンと来たかっこよさのせいだろうか、と思う。
ピンクのイヤホンが全員にプレゼントされる。
ポールが集めた写真や絵やポスターなどなど。スーパーの袋からバンクシーやアンディ・ウォーホルまで、とにかく気になったモノをコレクションして、そこからインスピレーションを受けているとか。
ポールの頭の中をデジタル化した展示はおもしろい。彼が最初に出した3m四方の店の再現の横にある。その奥にはポールの部屋。
デザインオフィスには色が溢れている。そして、直線、ストライプも、混在して、こうして出来上がるのかと思いつつ。
後ろにはザ・ポール・スミスデザイン。カラフルなストライプのミニクーパーが展示されている。
初期時代のデザイン帳から二階に上がると数々のコラボレーション作品があったりして。
壁一面のカラフルなボタンは、なんだかよかった。シンプルなものの中にワンポイント、インパクトのある色を・・・
最後はコレクションの様子。なにせ人が多いので、じっくり見られないのが玉に瑕で、あとは「え?」というほどあっさりと終わる展示の数が残念と言えば残念。
ギフトショップでは、さすがにポール・スミスのロゴが入っている分、そんなに値段も下げられないのか、Tシャツもエコバックも、けっこうなお値段のモノが並ぶ。