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11歳でのデビューから24歳での頂点到達。それまでとそれからの栄光の日々。大人の世界で大人顔負けのパフォーマンスを見せた子供は、大人になったあとも「ネバーランド」で冒険をしていた、のだろうか。

マイケル・ジャクソン、享年50。光と影の中で生きたスーパースター(キング・オブ・ポップス)に、アメリカメディアが送った称号は、歳をとらない永遠の少年ピーターパンになぞった「The Peter Pan of Pop」だった。

80年代から90年前半までのマイケル・ジャクソンの活躍は、鮮明に残っている。個人的に好きだったと言うことも大きいが、あのしなやかで流れるような動きと高音の響き。人間ってここまでのパフォーマンスができるのかと、見ていて気持ちのいいアーティストだった。

他界の一報が入った翌2009年6月27日、朝日新聞「天声人語」ではこんな記述があった。

「黒人なのだが、年齢も人種も、性別さえも、見る人次第でいかようにもとれた」

マイケル・ジャクソン、紛れもないスーパースターだった。

略歴
969年、11歳のとき4人の兄と「ジャクソン5」を結成。79年にソロデビュー、82年、アルバム「スリラー」が全世界で1億枚という大ヒット、84年にはグラミー賞で史上初の8部門受賞を果たす。その後、アフリカの飢餓救済の「We are the world」や「Bad」など世界のスーパースターの名をほしいままにする。1987年の初来日公演から96年まで5回の来日公演。プレスリーの娘との結婚、そして離婚、少年への性的虐待容疑、ネバーランドの売却などなど、私生活でのゴシップネタが世界を騒がせた。三児の父親。享年50。