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ポコ


ゴア元米国副大統領が、本年度(2007年)のノーベル平和賞を受賞したことでも益々注目される「環境問題」。何となく+α的に捉えていたこの危機が、もはや必須で、お金に余裕がある人がボランティア感覚で行うものではなくなってきている、、、という現実。

「POCO(ポコ)」は、そんな環境問題に直結したコトバ。

今、フードマイレージという考え方がジワジワと浸透し始めた。これは、イギリスの消費者が始めた運動が元になっているのだが、簡単に言うと、遠い所(外国)で捕ったり育てた食物は、飛行機や船、トラックなどで運搬する際、相当の二酸化炭素を排出する。それが地球環境に影響を与えている、というもの。つまり「食料輸送距離(フードマイレージ)」が大きいほど、二酸化炭素も増えるから、それをできるだけ小さくすれば二酸化炭素も削減できる。東南アジアで捕れたモノより、日本近海でとれたものの方がフードマイレージは少ない。(料金は高いかもしれないが)

で、ポコ。これはそんな輸送にともなって排出される二酸化炭素量を分かりやすく表示した単位。1ポコは二酸化炭素100グラムに相当する。

例えば、アスパラ1本で比較した場合、長野産であればトラックで運搬され0.01ポコ、一方でオーストラリア産だと、飛行機とトラックで運搬されるので3.41ポコ。タコだと、北海道産が0.34ポコでモーリタニア産が1.62ポコとなる。(朝日新聞参照)

つまり、遠い産地のモノを食べるのは、その分の二酸化炭素も排出しているというのだ。

確かにグローバル社会の現代において、この半自給自足的な考え方が全面的に受け入れられるとは思わないが、できるのであれば、そういうことも考えながらスーパーで買い物するべきかも知れない。賞味期限や原材料にこれだけ厳しい日本人。自分の体に及ぼす「害」を頑なに拒む精神を、「地球」にも向ければ大きな成果がでるように思う。

ちなみに、ポコの計算方法は、食料の重さ(d)×輸送距離(`)×二酸化炭素排出係数(c)÷100 だそうだ。


参照: http://www.food-mileage.com/