新中央航空が、調布と大島(25分)・新島(35分)・神津島(40分)を定期便で繋ぐ調布飛行場。ドイツ製のドルニエ機が19名の乗客を乗せて離発着する時間帯、カフェの窓には客がへばりつく。
数時間に1本。なんとものんびりした時間だ。
ビールに大量のポテトをほおばりながら、待つ。向こうには、味の素スタジアムも見渡せる。この日、サッカーの試合があるらしかった。
自由に行き来できる駐機場には、本物のヘリコプターやプロペラ機があって、手前にはレトロなオレンジの展示機まである。
羽田や成田は「空港」だが、ここは飛行場だ。
その違いは上手く言えないが明確であるような気がする。つまり、前者は乗客としてジェット機に乗りに行くが、後者はより身近にプロペラ機を見にいく、というか。このプロペラカフェでは、様々な飛行機グッズや書籍に加え、「飛行機」も販売している。なんというか、カフェを見渡すと、自動車のショールーム、ディーラーの商談室のような感じもしなくもない。
買うことも視野に入れる、手に取る感というか。個人的にはとうてい買えないが、それもあり、という雰囲気。
飛行場に隣接したカフェは、車やバイク、船なんかの延長線上にある乗り物としての「飛行機」が見られる場所だった。