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■Ulugbek Medressa

■Tilla-Kari Medressa

■Sher Dor (Lion) Medressa

シェルドル・メドレセの人面?ライオン。一際ユニークなのでついつい目がいってしまう。

レギスタン 
Samarkand. Uzbekistan

まず、ベタな世界遺産でこれだけ感動するのはタージ・マハールとマチュピチュぐらいではないだろうか、というのが率直な感想。なにしろバランスが素晴らしいのである。
大きさ、色使い、そして中央アジアの日射し。1+1が4にも5にもなるフォルムにしばらく口を開けてぼーっとしてしまう。朝、昼、夕方、晩。強いて言うなら夕方の時間帯が最も綺麗だ。ベンチに座って、ドーム越しの空の移り変わりを感じたりして。中心広場をコの字型に3つのメドレセ(神学校)が建ち、それぞれのゲートを潜ると回廊型にまた広場がある。
その昔、唐を出た玄奘三蔵は、サマルカンドに着くや、「国の中心の町は周囲二十余里で、堅固をきわめ、住民はおおく、異国のめずらしい物品がおおくこの国に集まっている。土地は肥沃で、農業はいきとどき、木々はうっそうとし、花や果物はおい茂り、良馬を多産する。機織りの技はとくに諸国にまさっている。気候は温和で、風俗ははげしい。」と西域記に残している(訳:桑山正進/小学館)。そんなソグド人の土壌があってこそだろう、チンギス・ハーンの来襲を逃れ平地に来た人々は、ここにこれだけ素晴らしい物を建てた。レギ(砂)のスタン(地)。カラッとした風が吹く度に、日焼けでパリパリになった頬と、脣が少々痛く、背後で吹き上がる噴水がとても潤った気分にさせてくれる。

圧巻は、向かって正面のティラカリ・メドレセの礼拝堂。金と濃紺の配色は、何と表現すればいいのか。よく欧米人が使う「ファンタスティック」っていうのがぴったりで、あーだこーだの理屈抜きで圧倒される。