リタイヤード・ハズバンド・シンドローム(RHS)
結婚生活40年近く。定年退職を迎えた夫と妻の間に、様々な問題が生じることが最近話題に上っている。「熟年離婚」というキーワードでそんな状況を現していたが、実はその前に「主人在宅ストレス症候群(リタイヤード・ハズバンド・シンドローム/RHS)」という心身症が最近になって精神科医によって命名されたらしい。(COURRIER Japon、ワシントン・ポストより)
日本において、団塊の世代が一挙に定年退職を迎える2007年、技術伝承や年金、保険料など「問題」が列挙されているが、「家庭」という場所に当たり前にいて、「外」で闘ってきた?夫たちの、子供の独立後、夫婦という関係に再び戻るには、時間が経ちすぎたのかも知れない。つまり、妻との距離感がうまく掴めない。記事では、退職後の夫は、会社関連の人間関係ばかりで「会社」と関係なくなると外出することも少なく、新聞やテレビを見ながらずっと家にいる。妻には怒鳴ってばかりいて、妻の外出もなかなか許さない。外出が許されたとしても、夫の食事を用意してから、ということになる。そんな状況の中で妻がかかえるストレス。それがRHSらしい。具体的な症状については、胃潰瘍やろれつが回らない、発疹が出る、喉にポリープができるなどなど。
ゴルフばっかり行ってたじゃない、趣味でも持てば?妻にしてみればそういうことだろう。男60にして、さぁ、どうする?というのが定年退職を迎えた夫の新たなテーマなんでしょうか。