大ロボット博
@国立科学博物館
2008年1月4日(金)
ロボットを魅せる。そんな博覧会だと聞き、かけつけた。想像通り、子供連れが多く、パパは往年のアニメロボ達に、子供は可愛らしくも不可思議に動く「コンピューター」に反応している。正月明けのこの時期、上野公園は動物園客からの流れ組も合わせて大混雑だった。2008年、ロボットの年。そんなぼくの勝手な位置づけにも、満更ではない雰囲気の大進歩だった。確かに未来は、近づいていることを思う。
鉄人28号や鉄腕アトム、マジンガーZ。漫画の世界で繰り広げられた空想世界から展示が始まる。ガンダムのプラモデルもあった。そうそう、江戸時代のカラクリ人形もあったが、あれはロボットか?とも思う。
意志を持ったロボット時代。ここ9年ほどでずいぶんと身近になったことを思わせる。ペット型ロボット「アイボ」を始め、どらえもんもそのデザインのままロボット化されている。四次元ポケットから便利グッズが飛び出すには至っていないが、のび太のような「典型的キャラ」の子供が消滅するまで、その未来はこないのかもしれないな、などと思いつつ、次へ進む。
介護ロボの実用化。例えば、右腕代わりにスプーンで食べ物をすくってくれるという実務系の他に、コミュニケーション型のロボットの発展がめざましい。左のロボットはペラペラと関西弁を操り普通に会話をしていた。口も手も表現豊かに動かしながら。右のロボットは、予定や会話を愉しむロボ。ん?スターウォーズにこんなのいたぞ、と思わせるそのデザインがとても印象的だった。
二足歩行ロボットの中では一番有名ではないか?ホンダのアシモ。メイン写真にあるようにステージでは歩いたり踊ったり、しゃべったりと・・・。トヨタがトランペットやバイオリンを奏でるロボットで追随するが、アシモの宇宙飛行士風のデザインはなんとも可愛らしい。コンピューターで「考え」、電子センサーで「感じる」。モーターで「動く」ロボットは、人間とは似ているようで違う「発展」を遂げ、適する「場」を獲得するように思う。左の三枚の写真は、携帯電話やパソコンが「でかい」時代からコンパクトになったのと同じく、より小型化、スリム化されたアシモの歴史である。
大ロボット博レポート 国立科学博物館 SHoGo PaPeR