桜新町ならではの 「サザエさん」
サザエさんの街、桜新町。世田谷の何とも独特な雰囲気のある街だ。桜新町の駅で降りると、西口には地上行きは階段のみ。ベビーカーだったわが家が、まじか〜とうんざりしていると、前から来た女性が、「エレベーター、ありますよ、向こうの出口ですけど」と教えてくれる。このなんというか「感じ」が、とってもサザエさんの世界感というか。言い過ぎでは無く・・・。
バカも〜ん、と家族団らんの夕食時に親父が雷を落としていても不思議はないような駅前の個人商店。商店街は、なんとも地元密着なる安定感がある。日本の日曜日の夕方。そこで見る日本の暮らし。それが、昔のことだなんて誰にも言えない。今、この町にはサザエさんがあふれている。が、きっと作者の長谷川町子さんも、地方から出てきて、この街と出会い、ここだからこそ生まれたのがサザエさんなのだろう。そんな、ならではがあった。