ランチコース(2011年5月3日)
\5,250
稚鮎のエスカベッシュ
農園の真っ赤なトマトとクリーミーなモッツァレラ 燻煙胡麻のチュイル
ホワイトアスパラガスのブルーテとベーコンエッグ
タンドリースパイスを塗した的鯛 若菜のエチュベ アイユ風味のココナッツミルクのエミュルション
乳呑み仔牛のロースト 赤玉葱のフォンデュ オレンジムータルドのジュー
カリカリ食感の苺とマスカルポーネ 赤い果実のソルベ
エスプレッソ/紅茶
東京で食い尽くす世界飯、というコンセプトからは外れるが、あまりにも美味しかったので番外篇として、富山県にあるリゾート施設「雅樂倶」にあるこちらのフレンチをご紹介。
フランス版ミシュランで三つ星を10年間維持している「ルレ・ベルナール・ロワゾー」と提携するこのレストランは、まず素材が素晴らしい。料飲部支配人の仲田さん曰く、富山という土地がら、魚介は「名前のあるもの」でなくても質がいいらしい。その話がすんなり頷けるほど、まず出された「稚鮎」は素晴らしかった。臭みは一切なく、歯触りといってもいいほどの食感は見事。カリカリとした食感の巻物と一緒に一気にいただく。そしてトマト。次の皿で出されたトマトは本当に美味しかった。チーズとの相性も抜群。個人的には一番美味しかったホワイトアスパラのブルーテ。刻んだベーコンの食感がアクセントとなり、ウズラ卵を潰して食べるとまた味が変わる。メインは魚とお肉の両方が楽しめる。的鯛は、少し東南アジア的な味。個人的にはツボだった。ココナッツミルクも嫌味無く、とにかくスパイシーな風味がたまらない。お肉は仔牛。骨付きで出されるので、最後はそれを豪快にかぶりついて、美味。赤玉葱のあの濃厚な味は何!?と不思議なほどの驚きだった。そしてデザート。カリカリにした苺をスライスして、下のマスカルポーネと一緒にいただくと、すっぱくて甘くて、もう口の中で「どんななってんの?」と理解しようとして、そんな回路を突き抜けて、はぁ〜幸せ、、、とため息がでるほど旨い。デザートでしっかりしめてくれると、全体の印象もぐんとアップするところからして、この日のデザート、やはり素晴らしい。
ゆったりした店内では、機敏でいて、細かなところまで気がつく店員の心遣いがまたうれしいお店。文句なしの二つ星。
【フランス料理】
SAVEURS サヴール @富山県富山市春日
2011年5月3日(火)