農園レストラン
富山県氷見市のワイナリー
SAYS FARM
セイズファーム
真夏の8月、カーナビが示す位置もあやふやになるほどの丘の上。富山市、高岡市でもなく、冬になると寒ブリで有名になる氷見市に、この素敵な農園レストランはある。客の大半は東京や大阪から、雑誌の記事などを見てやって来た人のようだ。くねくねと山道を登り、辿り着くのか?と不安になるほどの林道を進むと、ここはある。太陽が顔をだすと、さぁ〜っと向こうに富山湾が見渡せる立地。坂道を下ると山羊がいる。そして、一面のブドウ畑。ここは、ワイン好きのオーナーが作り上げたワイナリーだ。その敷地の中に、カフェやホテル、レストランを作っている。レストランは完全予約制。隣には、おしゃれな雑貨と、ここで採れたものでつくったワインやシードル、ジャムなんかがセンスよく売られている。何もないだろう土地を、最大限に活かしたシンプルで気の利いたデザイン。居心地がいい。LUNCH MENUを頂いた。一人、2,600円、メインは鮮魚のコースにした。車で来ているので、ワインやシードルは飲めないが、妻は、白ワインを飲んで「かたい」といっていた。まだ若いブドウなんだろう。最近、オーガニックの自然派で柔らかいものが好みなので、余計にそう思うのかも知れない。
コースは、前菜から。フォアグラと氷見産のとうもろこしをつかったスープ。一皿目でその店の料理が分かるが、ココは丁寧だ。実に美味しかった。二皿目の八寸のような一皿。農園でとれた卵をつかったキッシュ、カルピオーネwモッツァレラムース、富山ポークのパテ、蛸の刺身はバジルで和えて、1つずつ、これでもかというほど味が違う。バラエティに富んだ、とはこのことか。メインは桜鱒。敷いたパンケーキとサワークリームとの相性がいい。夏にぴったりだった。ここで嬉しい和もの。余川というこの近くで採れた米と味噌をつかってお腹の満腹具合を調整する。そして、デザートにマンゴー。コーヒーに添えられたお菓子も美味しかった。が、有無を言わさずコーヒーが出されるので、コーヒーが苦手な人には玉に瑕。10ほどあるテーブルは、どれもおなじタイミングでどんどん出される。個に合わせた細かいサーブではない。お盆時期だったので、忙しかった?のかもしれない。が、量、質、そして景色に雰囲気、とも満足だった。この時期、とてもシーニックな場所だと思う。
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