made in Japanの世界一が200点以上並ぶ展覧会。日本のモノづくりを正面からとらえた展覧会が、日本科学未来館であるというのが興味深かった。ミライカンの通称で親しまれるここは、地球から宇宙、そして現在から未来を行き来する「科学な空間」。常設展だけでも面白いところ、企画展がコレというので楽しみだった。
展覧会は一階のスペース。狭すぎず広すぎない。一つひとつをじっくり読んで、触ってみたり、顕微鏡を覗いてみたり。写真スポットも多く、それぞれにポーズを決めていると、あっという間に時間は過ぎる。
入り口を入るとすぐに「伊勢神宮」の遷宮の様子と、いろんな工具などが並ぶ。「源」と名付けられたゾーンには、日本の歴史からみる技を紹介。特に印象深いのは侍の「刀」だろうか。磨き上げられた技は美しい、というのが分かる最たるモノだ。
源からはちょっとした歴史。これまで日本人が世界中に発信したイノベーションを紹介するゾーン。スーパーカブ、ウォークマン、カップヌードル。
次に、回転寿司の要領で世界一が回っているゾーンへ。ココは衣・食・住にわけて世界一が並ぶところ。毎日お世話になっている醤油まで世界一?とか、下着から枕、スマホまで。
汗で発熱する素材を握りしめてぼんやり熱くなるのを感じながら、桂由美とミキモトのパールドレスにうっとりしたり。
医療や街の建物、情報技術にいたるまで、日本が世界に誇る世界一ファクトリーへ。世界一小さな手術針や、金属出作り上げた銀ピカのバイオリンは一見の価値あり。
国産旅客機MRJと最新鋭ロケットのイプシロン、スカイツリーの鉄骨模型を見た後は、みんなでつくる世界一に協力。拍手を撮って映像にため込んでみる。
もの作りが支えてきた日本、が最近揺らぎ始めている、とも聞く。が、これだけ集めて、なるほど眺めると、まだまだ捨てたものじゃないな、となぜかちょっと鼻が高くなったりして。
そんな展覧会だった。