ショールーミング

ネット販売が「普通」になった今の消費行動のコトバ。実店舗の店頭で品定めをした消費者が、その店で購入するのではなくネットで注文することを言う。少し前までは、品定めした客が、ネットで「より安い」店をサイト上で探すことを言われたが、今、ネット注文したら即日・翌日に届くことから、本屋で本を見て、持って帰るのが重いのでネット注文。翌日家に届くといった具合。売る側には死活問題で、店舗維持費をかけて客足は伸びるものの売り上げに繋がらない状況が生まれている。実際に手にとってみないと分からなかった「洋服」や、質感を重視するモノまで、バーチャル・リアリティの進んだ今、気にされなくなっている。また、生鮮食品などスーパーへ行くという行動も、制約があることから、ネットで注文という動きは加速。より便利に、快適に、スピードを極めた結果だと言える。

ショールーミングに対抗すべく実店舗での販売の知恵は続く。まだ、これといった決定打は無いが、ネットスーパー側はある意味で逆行し、実店舗を構える動きがある。

ウインドショッピングが「ネット上」で出来、そのままクリック購入するのは少し不安という客が実際に手に触れる店舗。が、そこでは買わない、というショールーミング。この先、どういう利点が「双方」に出てくるか。そういった意味でも、今を象徴するコトバの1つだ。

2018.4.22記